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【優秀賞】優秀賞 立体格子の巣箱

制作者
東京工業大学大学院
正田真郷(環境・社会理工学院 建築学系建築学コース)
 

00.敷地
 敷地は長野県の野尻湖の湖畔。長野県の人工林のうち、約7割が間伐材および主伐が必要な時期を迎えている。

01.伝統的構法
 急勾配の斜面地に建つかけ造は、伝統構法である貫構法を用いている。
 A.通常大断面の木材を用いるかけ造の貫構法とは異なり、この建築では、
  910mmの細かいグリッド上にはしら、梁を入れることにより、木材は
  小断面のもので構造が成立する。
 
 さらに、このかけ造りの構造を住宅の内部に引き込む

 B.カケ作りの構造の中でも、コア(大黒柱)が住宅中央部に配置されており、
  トップライトから光が差し込む。さらに、はしごとして上下階を移動し
  たり、板を置くことでディスプレイ用の棚として利用することができる。
  大黒柱は住宅の中の象徴となる。

  昇段面ながらも地震力や風力に耐えうる構造を実現し、一般に流通して
  いる細い木材を用いることで、国産木材の利用促進に繋がる。

02.世代を繋ぐ
  910mm間隔で柱梁を設え、スケルトンインフィルにすることにより、居
  住者は自分のライフスタイルに合わせた自由なプランニングをすることが
  可能となる。
  居住者が入れ替わる際には、新たな居住者が自分の好みに合わせて住戸計
  画を変えることができるような、柔軟性を持つ建築となっている。
  さらに、多数の柱梁は、植物や生物が寄り添えるような空隙を生み、居住
  者は時間が経つにつれてより多くの命と関わっていけるような、エコロジ
  カルな生活を送ることができる。
  この建築は多様な生物が住むことができる“巣”のような建築である。

自由な平面、断面計画と多様な生物との共生
柔軟な住まい

父(40歳) 母(40歳) 息子(13歳) 
想定としてはこのようにしているが、一つの家族形態にとらわれない、
家族形態の変化に柔軟に対応できる構成となっている。

 

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