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トステム賞 いちまいの縁側〜靴を脱いでつながる、多世代の暮らし〜

制作者
千葉工業大学大学院
梅室聡(工学研究科建築都市環境学専攻)
柴田ゆき乃(工学研究科建築都市環境学専攻)
千葉工業大学
古屋諄(工学部建築都市環境学科)

いちまいのえんがわは、多世代が暮らす家々をつなぐ。
小話をしたり、本を読んだりした縁側を現代の集合住宅に取り入れる。

するとそれは、以前のように人が休んだりする場でもあり、
家をはみ出し人と交流する場ともなる。

そして住宅と住民との心の距離を近くさせる。

敷地
千葉県の北東部に位置する東金市・山武市年間を通して安定した気候をもつ。
平坦な地形のこの地域は大雨による洪水や土砂崩れなどの自然災害が少ない。
駅を中心とした市街地を少し離れると昔ながらの古い建物と敷地を囲む高い
防風林が特徴的な集落がいくつもある。

山武杉
サンブスギは東金市・山武市で生まれた、優良な性質を多く持つ挿し木スギであり、
250年以上挿し木造林の技術とともに受け継がれてきた。

山武杉を使うことが良い環境を生み出し、山主、目立て屋(製材機のノコを砥ぐ職人)、
建具屋、瓦屋、大工など、いろいろな人達に仕事が回り、地元の人たちが潤う。
そうすれば、その存在を残すことができ、貴重な技術もつなぐことができる。
そして、最終的には山主にお金が入り、山主はそのお金で山の手入れができ、
難しいことではあるけれど、その流れを作ることが結果的に山の更新へと繋がる。

ダイアグラム
1.林業を営む家族が大家となる。
2.そこに、様々な暮らしに合わせて家をつくる。
3.ぽつぽつと並ぶ家を、いちまいの縁側でつなぐ。
4.その縁側は木材置き場ともなる。
5.靴を脱いで、いちまいの縁側を渡り歩くことは、
 住民のこころを近くする。

山武杉と柔の工法による空間構成
山武杉の長所を生かしたフラットルーフ
硬い木質が特徴的な山武杉は、舟材に使われていたなどの、
水分に強い特徴を持つ。
伝統工法では、嫌煙されるフラットルーフを硬く丈夫で、
湿気に強い山武杉によって実現する。

伝統工法の再解釈による構造
910mm×910mmをベースに割り振られた柱。
プレカットで出力した屋根を支える面材の垂木。
暮らしを繋ぐ、いちまいの縁側

山武杉の特徴と工法の再解釈による住空間
それぞれの特徴が重なり合って作られる集合住宅

家と繋がる縁側の平面構成・間に生まれる縁側の断面構成
住人
林業若手・地域おこし移住者・アーティスト・大家族
ギタリスト・リタイヤ移住夫婦・大学生

林業経営夫婦( 大家)
大家の祖父母

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