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優秀賞 懐をまとう家

制作者
横浜国立大学大学院
米山剛平(建築都市スクールY-GSA)
竹中敦哉(建築都市スクールY-GSA)

□森とつながる家
 森は50年先の気の使い方を見て設計される。
 その地域の森のつかい方から森の特性に合わせた家づくりを考えてみる。

□まちとつながる家
 積極的に外部空間を使っていく住宅を設計する。豊かな森の木を使って
 つくられた住宅はまちにその暮らしぶりが現れてくるようなものであって
 ほしい。

□庭を使って自然と関わる家族の想定
 お母さん   華道教室
 娘      花屋さん
 ご主人    庭師、薪割り
 長男     20歳、工芸品職人の見習い
 長女     14歳、中学生
 スタッフ数名 花の手入れ、事務作業など

 住み手は庭をふんだんに使い、自然と関わりを持つ家族である。 
 薪割りやガーデニングなど生活における趣味のようなことから、花や苗木
 の販売、華道教室、小田原の工芸品の製作など、生業とすることまで家族
 それぞれが役割を持っている。

□適材適所に学ぶ構造
 様々な樹種→立派な大断面材→100年使える構造フレーム
      →間伐した小径木→可変的な間仕切りや内装

□庭に現れる暮らしの楽しさの例
 サーファーの庭 盆栽の庭 畑仕事の庭 BBQする庭

□敷地/神奈川県小田原市
 小田原の森は樹齢60-80年のスギ・ヒノキがあるように樹齢・樹種が多様
 な森林である。森から取れる材は、立派な大断面材や間伐で取れる小径材
 であり、それらの特性に合わせて100年もつ構造フレームと短期間に入れ
 変わる建具から生まれるフレキシブルに住みこなせる家を提案する。

□平面ダイアグラム
 1.住宅のまわりを囲むように庭を設ける。庭は周辺環境とゆるく関係する。
 2.各部屋が庭に向かって面するように田の字のプランにする。
 3.思い切って田の字の境界に厚みを持たせ、各部屋の周囲を開放的にする。
 4.床と収納、水回りなどを機能や空間のつながりに配慮しながら配置する。
 5.平面構成に合わせて大きな屋根と庇をかけていく。

□断面ダイアグラム
 1.平面、断面的なダブルグリット
 2.通風と採光、日射遮蔽
 3.断面的な空間のつながり
 4.のぼり梁を用いた大きな屋根

□伝統的な田の字プラン
 木造住宅を設計するにあたって、伝統構法によって作られる田の字プランの
 透明性と合理性に着目した。

□平面構成/懐を持った田の字プラン
 部屋どうし、下手と庭の間に懐(ふところ)のような厚みのある空間を纏わ
 せる。懐は暮らしに合わせて関係性を調節していく緩衝空間としての働きを
 持ち、外部に開いていく暮らしや家族構成の変化、夏と冬・食と住の衣替え、
 風、陽の光、小さな生物、地域材を受け入れる。

面積表
敷地面積 320㎡
建築面積 160㎡
延床面積 265㎡
1階          2階
店舗   20.7㎡    子供部屋1       46㎡   廊下  36.4㎡
居室   20.7㎡    子供部屋2       46㎡   縁側  54.7㎡
和室   20.7㎡    寝室      46㎡
作業場  20.7㎡    主寝室             66㎡
            書斎                93㎡
            居間                11.7㎡

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