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トステム賞 広がる異空間

   
   
   

制作者
大熊 武
中央工学校

   
   
   

建築概要
提案敷地:福島県西会津町野沢四肢家ノ前乙
敷地面積:492.67㎡
延床面積:477.99㎡
建ぺい率:70.2% 
容  積  率:97.7%
坪  数:144.3坪
工  事  費:7,215万円

◯住戸A
延床面積:51.3㎡
◯住戸B,C,D
延床面積:53.0㎡
◯古民家
延床面積:156.45㎡

・敷地
福島県西会津町四肢家ノ前は、とても過疎化、高齢化が進んでいる限界集落である。
周辺環境は、ほとんどが緑に囲まれていて、その地に存在するある古民家後方は山林になっている。
そこで、こうした環境を地域活性化のために活かすことができないかと考え、
まず、この古民家を改装して、人の集まるカフェと伝統工芸品を展示するギャラリー、
後背地を伝統工芸品を生み出すアーティストが住まう村、というイメージでこの共同住宅を計画した。

・ゲート施設としての古民家
古民家を抜けると、アトリエ住宅が山の傾斜に沿って建っている。古民家の狭い抜け口から一気に広い
住宅部分に出ることにより、開放感がある感覚にさせ、また、ウッドデッキのところからは、それぞれ
のアーティストのアトリエを見ることがでできる。中心にあるスペースには桜の木をシンボルツリーとし、
四季を感じることができる。また、住居を不規則に配置することにより、視覚に変化を感じられるように
した。

・若い人たちに興味を持ってもらうために
この建物は伝統工芸品をスタイリッシュに、新しいイメージで見てもらうために、ギャラリースペースは、
木材を表現した力強い軸組のフレームの中に、黒を基調とした空間にして、作品の魅力を際立たせるよう
にしている。また、アトリエは、全面ガラス張りになっていて、アーティストが作業している風景を見学
することができる。そうすることによって、若い人たちが興味を持つ環境をつくり、後継者不足の伝統
工芸品の職人、西会津の過疎化を解決する相乗効果を生み出すことを意図している。

・玄関を兼ねるアトリエスペース
住戸部分の玄関は、アトリエから入り、2階に行ってから靴を脱ぐような形になっている。土間のように
広いスペースを玄関に持ってくることで、玄関兼アトリエのような空間を作り出すことができ、アトリエ
が、その住戸のかおになり、アーティストの個性を強調します。

・土地の掘削は必要最低限に
この敷地は山の斜面に沿った斜面の敷地にあり、可能な限り自然な土地形状になじませるため、ウッドデ
ッキを高めにして設定し、掘削を必要最低限に抑えました。そうすることにより、自然を敷地内に取り込
むことができ、山林と一体化できる環境を保持した。

 

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