ご挨拶
多くの方々の心温まるご支援とご協力、そしてご指導のおかげにより、
私ども特定非営利活動法人 森林(もり)をつくろうも
2010年2月で、設立より5年目を迎えます。
「共生」と「山を元気に、そしてみんなが幸せに・・・。」
をキーワードに、山側からの林業や森林、
木材についての「正確な」情報の発信を行っていくことを目的に、
2005年より活動を開始しました。
植林・育林などの山林育成事業では、
多くの一般市民の方々にもご協力いただき、
ヤマザクラやモミジ、ケヤキやクヌギ、
そしてスギとヒノキの植林をしております。
植林をすること自体が目的でもなければ、
山仕事の大変さを分かってもらうことが
目的でもありません。
植林という身近な活動を通して、多くの人に山に足を運んでもらい、山の恵みや癒しを
肌で感じてもらうこと、山が楽しいところだろ感じてもらうこと、そしてその中から、
今を生きる私たちが、本当にやらなければならない環境保全の活動について、
新たな認識を持ってもらうことができたらと思っています。
平成21年度より、小学校や中学校と協働で子供向けの環境教育活動を開始しました。
将来のこの日本を担う子供たちに「本物」の良さを伝え、自然に触れ親しむことで、
自分たちが生活する環境の問題について、考えることのできるきっかけ作りができれば
と考えております。
自然体験事業では、主に小学生を対象とした林間学校などのイベントを行い、
環境、特に森林の大切さと自分で成し遂げる喜びを感じてもらうことを目的
としています。
高度経済成長以降の日本においては、経済性や都市化という観点から、様々な
世界最先端の技術や便利なものの登場、過剰なまでのモノが生産され、
私たちは何不自由なく生活ができる環境にいます。
その一方で、犠牲にしてきたものも大変多く、自然との共生や他人への思いやり、
何かを自分で成し遂げることの大切さと、成し遂げる過程の全てには、沢山の人の
支えがあるという「心の豊かさ」については特に、多くの人が忘れている大切なこと
のような気がします。
そのことに気づき、大自然の中で生活する喜びを子供たちに知ってもらいたいと思っています。
最後に国産木材PR事業では、私どもの団体の特徴ある事業として特に力を入れて活動を
行っているものです。
人手不足や木材価格の低迷ということで森林の荒廃問題がクローズアップされ、
森林保全について多くの活動が至るところで行われています。
多くの恵みを私たちに届けてくれる、国土の約70%を占める「森林」が、今どうして
荒廃が進んでいるのか、その根本的な問題の解決にもっと多くの人に目を向けてもらいたい、
林業という生業が自立した中で、夢や誇りを持って継続できることも重要で、そのことが
森林の再生や地域の活性化にも繋がる一つの方法であることを理解してもらいたいという
願いを込めて実施しているこの事業では、「新・木造の家」設計コンペや国産木材100%の
家づくりを中心に多くの方々に情報提供を行っています。
林業や木材、木造に精通した設計士の育成し、作り手の誇りと使い手の喜びを繋ぐことで、
森林再生を多くの方々と一緒に行っていきたいと思います。
私たちが生活する全てが「環境」であることを忘れず、
この事業を通じて、私自身多くのことを学び、成長しながら
森林を想う心や人を想う心を育んでいくことができればと思っています。
まだまだ未熟な法人ですが、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
平成21年12月
特定非営利活動法人 森林をつくろう
理事長 佐藤 和歌子